ご挨拶

私共産廃振興財団は、国、地方公共団体、産業界の付託を受け、廃棄物の適正処理や資源化に資する各種事業の推進を通して、社会貢献を目指している公益財団法人であります。
1992年12月に設立されて以来、今年創業32年目に入っております。

 今、私共財団が手掛けている事業は、次の4つに大別されます。

 先ず第1は「債務保証事業」であります。これは、処理業者が優良な処理施設を整備しようとするに際して、金融機関からの借入れを債務保証をする事業です。
 
 第2の事業は、「助成事業」であります。これは、産廃の3Rの推進や環境負荷の低減に資するような技術開発や起業化を志している処理業者に対して資金の一部を助成する事業です。
 
 次に第3の事業は、「振興事業」であります。これは優良な処理業者の育成や排出業者に対する処理業者情報の提供等を目的に次のような事業を展開しております。
 その一は、産廃処理に関する様々な情報を集約した「産廃情報ネット」というシステムを通じて関連情報を広く関係者に提供する事業です。
その二は、「産業廃棄物処理業経営塾」を運営して、産廃処理業の次代を担う人材の育成に尽力する事業や各種セミナー等により経営層に対して有益な経営情報を提供する事業です。

 最後に第4の事業は、「適正処理推進事業」であります。これは多岐に亘っておりますが、①PCB廃棄物の適正処理事業と、②不法投棄、不適正処理の支障除去(原状回復)事業が中心事業です。

 私共財団は、このような事業の推進を通じてこれまでに様々社会貢献をして参りました。
 しかしながら、第4の事業である「適正処理推進事業」の多くは事業の順調な進展に伴いピークアウトする一方で、時代は私共に新たなミッションを要請しております。
即ち、国は今、GX政策を通じて「循環経済社会(サーキュラーエコノミー)」の実現を目指しており、その移行へのダイナミズムの中で「脱炭素」「生物多様性」そして「地方創生」などの国家的課題も同時に解決していこうとしております。
それに呼応して、私共には「廃棄物の適正処理の推進役」から「循環経済への先導役」という新たなステージアップしたミッションが期待されていると認識しております。
処理業界が廃棄物を徹底的に資源化して品質においても価格においてもバージン材に匹敵する有用な再生品を造り出し、動脈側に提供する所謂「動静脈連携社会システム」を構築していくお手伝いをしていくのが、これからの私共の使命だと心に刻んでおります。
そして、職員一同気持ちを新たにして時代の要請に応えていこうと念じております。

私共共通の夢であり目的である「循環経済社会(サーキュラーエコノミー)」の実現に向けて、皆様方と手を携えながら、一層の努力を傾注して参る所存でありますので、倍旧のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

                                                                2024年2月
 

理事長 加藤幸男

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