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財団通信(ご報告)

【ご報告1】産廃懇話会施設見学会を実施しました。

 産廃懇話会では、令和6年11月19日、計14名が参加(会員10名・財団4名)して、浅野撚糸(株)双葉事業所・東京電力廃炉資料館・中間貯蔵施設の3か所を見学しました。

各施設の概要は、次のとおりです。

<浅野撚糸(株)双葉事業所>

本社は岐阜県安八町にあり、主な事業は、木綿糸と水に溶ける糸を合わせてタオルやガウンなどの製造。当該糸を併せる作業は特許を取得している。

双葉事業所は2023年より本格稼働。東日本大震災により町が甚大な被害を受けたこと、現社長が福島大学を卒業したことも縁で、また福島県からの誘致もあり、同町に昨年カフェやアウトレットを併設した工場を立ち上げたとのことであった。

 

<東京電力廃炉資料館>

東京電力は、周辺地域をはじめとした福島県の方々や県外の多くの人が、福島第一原子力発電所事故の事実と廃炉事業の現状等を確認できる場として廃炉資料館を開館した。

震災当日の様子を撮影した映像のみならず、メルトダウンを起こした発電所内の燃料デブリの模型、展示品などが数多くある。

 

<中間貯蔵施設>

福島県内の除染に伴い発生した廃棄物及び除去土壌などを貯蔵する施設。大熊町・双葉町にまたがっており両町の面積は約1,600ha。本年10月末現在までに除去した土壌は1,396万m3、東京ドーム約11個分の土壌を処理したことになる。

今回は大熊町側のみを見学した。中間貯蔵施設は帰還困難区域に立地しており、通常は立ち入ることができないが、今回はJESCO(中間貯蔵・環境安全事業株式会社)の方に案内をしていただいた。

区域内はかなり工事が進んでいた。ピークには大量の除去土壌があったが、今はかなり減少している。放射能濃度がかなり低くなってきているものについて、再利用をすべく各自治体に依頼しているが、反応はかなり悪いとのことであった。

 

【ご報告2】理事会が開催されました。

 

 令和6年12月10日(火)に第54回理事会が開催されました。12月の理事会は、毎年、当該年度の業務の執行状況を報告することを主な目的として開催されています。今回は、理事長より財団の運営状況について、また、常勤の理事より既定の各種業務とともに令和6年度新規業務である「バーゼル法関連事前相談業務」及び「脱炭素型資源循環システム促進事業委託業務」の執行状況等ついて報告がありました。

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