2025年夏号表紙

財団通信(ご報告)

【ご報告1】産廃懇話会を開催しました。

 産廃振興財団では、産業廃棄物処理及び3Rに関する諸問題について産業界等との情報交換と相互理解の促進を図ることを目的として、産業界の業種別団体を会員とする「産廃懇話会」を運営しています。

主な活動としては、年に3回程度の意見交換会や1回程度の関連施設見学会があります。

最近は上記事項よりも、資源循環と脱炭素化を促進する取り組みが大きく進んでいることから、当財団としてもそれらに着目し、本件に沿ったコンテンツで本会を進めております。

令和7年4月4日、令和7年度1回目の産廃懇話会として、経済産業省から初めて講話をしていただき、参加者による意見交換を行いました。

 

テーマ:「資源有効利用促進法の改正について」

講和者:経済産業省 GXグループ 資源循環経済課 総括補佐  葉山 緑 様

経済産業省 GXグループ 資源循環経済課 課長補佐  小川 ゆめ子 様

当日の様子 当日の様子

【ご報告2】第21期経営塾が始まりました。

 令和7年6月12日(木)、令和7年度(第21期)産業廃棄物処理業経営塾の開塾式および第1回講義が行われました。

開塾式では、まず当財団寺田正人理事長より、「会社、役職、年齢の垣根を越えて61名の同期ができました。社会人になるとこうした仲間ができることは大変貴重な機会です。全員がそろって卒塾されることを願っています」と挨拶がありました。

 続いて、田中勝塾長(岡山大学・公立鳥取環境大学 名誉教授)からは、「経営塾で広く様々な意味で『読み、書き、そろばん』のできる能力を高め、多岐にわたって真に実力のある人材になって欲しい。廃棄物処理業界で働いていることを誇り(Pride)に思い、夢(Dream)を持てるような企業にして、持続可能な社会をつくるという使命(Mission)を自覚するというPDMを心に抱いて、経営塾で学んで欲しい」と激励の言葉が贈られました。

 開塾式終了後、引き続き「産業廃棄物処理事業概論」として、田中塾長から「資源と環境を大切にする産廃処理業」に関する講義が行われました。

 その後、岩田元一副塾長(当財団専務理事)から「産廃振興財団と産業廃棄物処理業経営塾のご紹介」、池田三知子副塾長(日本経済団体連合会 環境エネルギー本部長)から「循環経済(サーキュラーエコノミー)に関する経団連の取組」とそれぞれ題する講義が行われました。

 さらに、加藤宣行氏(加藤商事株式会社)から「魅力あるリーダーとは」と題し、ワークショップを交えた講義が行われ塾生は熱心に耳を傾けていました。

 加藤社長は、「初日の講義であり、塾生達の目が輝いており、自分もそれに引き込まれ、普段よりも思わず熱く講義をしていました」と感想を述べられました。

 

これから約8か月にわたり、講義や合宿を通じて、61名の第21期生が互いに学び合い、絆を深めていくことを期待しています。

 

 ●期間:令和7年6月~令和8年1月(8か月間)

 ●内容:講義27、合宿研修(夏季、秋季)、施設見学

 

会場全体の様子 会場全体の様子

講義をする加藤氏 講義をする加藤氏

(参考)第20期産業廃棄物処理業経営塾の予定

 ●期間:令和6年6月~令和7年1月(8か月間)

 ●内容:講義26、合宿研修(夏季、秋季)、施設見学

【ご報告3】理事会・評議員会が開催されました。

 令和7年6月5日(木)に第57回理事会、同月23日(月)に第34回評議員会が開催され、それぞれ以下の議案について承認をいただきました。

 

●第57回理事会

(1) 第1号議案「令和6年度事業報告」に関する件

(2)第2号議案「令和6年度収支決算」に関する件

(3)第3号議案「業務方法書の一部変更」

(4)第4号議案「退職給付引当資産に関する取扱要領の制定」に関する件

(5)第5号議案「特定資産(財団構造改革積立資産)に関する取扱要領の制定」に関する件

(6)第6号議案「企画・運営委員会委員、助成事業運営委員会委員及び適正処理推進センター運営協議会委員の選任」に関する件

(7) 第7号議案「評議員の選任(案)」に関する件

(8)第8号議案「任期満了に伴う理事の選任(案)」に関する件

(9) 第9号議案「定款の一部変更(案)」に関する件

(10)第5号議案「評議員会の開催」に関する件

 

●第34回評議員会

(1) 第1号議案「令和6年度事業報告」に関する件

(2)第2号議案「令和6年度収支決算」に関する件

(3)第3号議案「任期満了に伴う評議員の選任」に関する件

(4)第4号議案「任期満了に伴う理事の選任」に関する件

(5) 第5号議案「定款の一部変更」に関する件

 

(報告事項)

○業務方法書の一部変更について

○退職給付引当資産に関する取扱要領について

○特定資産(財団構造改革積立資産)に関する取扱要領について

○‌企画・運営委員会委員、助成事業運営委員会委員及び適正処理推進センター運営協議会委員の選任」に関する件

 

 なお、山下正芳理事は、ご本人の意向により、任期満了に伴い理事を退任することとなりました。

 <退任のご挨拶>

公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団 理事(業務執行理事)

山下正芳

 平成13年PCB特別措置法が成立し、国が中心となってPCBの処理体制を整備し、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO:当時は環境事業団)が全国5か所にPCB処理施設を建設しPCB処理事業を行うこととなりました。これと同時に、産廃振興財団ではJESCOの委託を受けPCB処理事業検討委員会等の審査・検討に必要な技術的な検討及び資料の作成等を行うことにより、JESCOによるPCB処理事業の推進を支援することとなりました。

 このための要員として産廃振興財団にお世話になって24年が経ちました。この間、事務所は、新橋、神田、虎ノ門と変わりましたが、環境省、JESCO、先生方のご指導の下、関係者の皆様と一緒になって、PCB廃棄物の処理に向けて様々な取り組みを行い、ようやくトンネルの先が見えてきたように思われます。産廃振興財団がPCB廃棄物の処理にお役に立てたとすれば、これも皆様方の財団に対する温かいご支援の賜物と思っております。ありがとうございました。

 産廃振興財団の役割としては、廃棄物の適正処理は当然のこととして、今後は、資源循環に向けた取り組みが必要になってきます。引き続き産廃振興財団に対する皆様のご支援をいただくようお願いをし、退任のご挨拶とさせていただきます。

 

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