2025年新春号表紙

第30回全国産業廃棄物担当者会議-概要

令和6年10月3日・4日の両日、山形県山形市のホテルメトロポリタン山形において「令和6年度全国産業廃棄物担当者会議」を開催しました。
本号では基調講演や各講義・セッションの内容の報告をいたします。まずは開催概要のご紹介です。

概要

 令和6年10月3日・4日の両日、山形県山形市のホテルメトロポリタン山形において「令和6年度全国産業廃棄物担当者会議」を開催しました(4日は施設見学)。この会議は、当財団が主催し、都道府県・政令指定都市・中核市及び廃棄物処理センターの産業廃棄物関係のご担当者にお集まりいただいて情報交換等を行う目的で開催しているものです。今年度は、会場参加方式で開催することとしました(オンデマンド配信あり)。会場には100名以上のご参加をいただいたところです。

 また、会議には、ご来賓として、環境省環境再生・資源循環局廃棄物規制課長松田尚之様、環境省東北地方環境事務所保全統括官・次長藤田宏志様、山形県環境エネルギー部長高橋徹様、山形市環境部長板垣裕子様、一般社団法人日本経済団体連合会環境エネルギー本部副本部長吉田一雄様、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター常務理事宮原順三様、一般社団法人山形県産業資源循環協会会長鈴木隆様にご参加いただきました。

 

 会議では、まず、当財団理事長の寺田から開会のご挨拶を申し上げた後、ご来賓を代表して山形県高橋部長にご挨拶をいただいきました。

 その後、松田課長から「産業廃棄物処理行政の現状と今後の方向性について」基調講演をいただきました。

 基調講演に続き、一つ目の議事「不法投棄・不適正処理事案に係る支障除去等事業の取組等について」として、当財団適正処理対策部長藤田から産業廃棄物の不法投棄等の可能性がある危険な盛土の支障除去等の支援に関する報告と岩手県環境生活部資源循環推進課廃棄物対策担当主任主査佐々木剛様から「岩手県における不適正処理事案への対応」について事例発表がありました。事例発表に関し、会場で活発な質疑が行われました。

 続く議事は、「令和6年能登半島地震災害廃棄物処理における産廃処理業者の役割」ですが、まず当財団の調査認証チーム部長改田から都道府県等の行政と産廃団体との災害廃棄物処理協定の締結状況等の紹介をしたあと、石川県産業資源循環協会会長高山盛司様から令和6年の元旦に発生した能登半島地震の災害廃棄物の処理の状況についてお話をいただきました。また、今回の会議にご出席の石川県生活環境部資源循環推進課副参事の橋本桂輔様から全国からの支援に対する感謝が述べられるとともに関連情報が紹介されました。

最後の議事として、当財団の技術部長川瀬から、「低濃度PCB廃棄物の適正処理について」ご説明しました。

 議事の終了後に開催した情報交換会では、多数のご参加いただき、山形市板垣部長のご挨拶の後、日ごろお会いする機会のない地域の方々との情報交換など、有意義な会となりました。

 

 翌日(4日)は、(株)クリーンシステム及び東北クリーン開発(株)の施設見学を行いました。参加者は、3班(バス3台)に分かれて、両者の工場を順番に見学しました。

 

 ご参加の皆様のご協力により会議及び施設見学を円滑に終えることができ、心から感謝申し上げます。また、特に山形県及び山形市の皆様には、事前準備の段階から多大なご協力ご支援を賜りました。厚く御礼申し上げます。

 

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 次ページ以降、基調講演、議事((1)~(3))及び施設見学の概要をご紹介します。なお、掲載したパワーポイントのスライドは、講演等で使用されたものの中から抜粋したものです。

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