第21期経営塾に参加して
株式会社西日本アチューマットクリーン
石原 優紀 氏
縁あって今の会社に入社をしたのは、2021年12月のことでした。営業経験はあったものの、産業廃棄物の収集運搬から処分までを担う営業は、私にとって全く未知の世界でした。当初は本当に苦戦したことを覚えています。『ゴミ』と一言で言っても、排出事業者様によって1つとして同じものはなく、法律による厳格な制限のある難しい仕事だと肌で感じながらのスタートだったことをよく覚えています。月日が経つにつれて、この仕事がいかに社会から必要とされ、感謝されるものであるかを実感し、前向きに取り組めるようになりました。排出事業者様や同業の方々、社内の上司や先輩方の支えもあり、着実に実績を積み上げることができました。
そんな日々を送る中、社内で「経営塾」に参加してみないかと話がありました。第20期に参加していた上司が、毎月の講義や夏と秋の合宿などに心血を注ぐ姿を間近で見ていたため、とても自分が参加できるとは思えず、正直なところすぐには前向きな決断を出せずにいました。しかし、塾生同士のネットワークが広がることや講師の方々のお話しを聞くことで、今後のスキルアップに繋がると考え、入塾することを決めました。
開塾式当日はとても足取りが重く、どのような方々が参加されているのか、不安でしかたありませんでした。会場で顔合わせした61名の同期は、経営者や次期経営者、営業、事務、運輸、製造など多種多様な顔ぶれながら、自己紹介や懇親会の後は気軽に声を掛け合うことができ、打ち解けるまでに時間はかかりませんでした。特に夏と秋の合宿では、全員が同じホテルに宿泊し、夜遅くまでグループディスカッションや資料作成に励み、仲間との距離が一気に縮まったと思います。研修後のわずかな時間であっても、外出してお酒を酌み交わしながら情報交換をし、時には悩みや仕事の進め方を相談し合ったひとときは、何ものにも代えがたい貴重な時間となりました。
8カ月のカリキュラムでは、産業廃棄物処理業、運搬業のトップランナーや弁護士、行政機関の方々が講師となって、資源循環、リスクマネジメント、M&A、DXなど多岐にわたる知見を学びました。普段では決して聞くことができないお話、資料や教本どおりではない実体験に基づいた講義はどれも刺激的でした。なかでも苦手意識の強かった経営戦略(中期経営計画の策定)では、仲間の助けを借りることで、一歩踏み込んで学ぶことが出来ました。特に、株式会社ミダックホールディングス 加藤代表、株式会社エンタープライズ山要 山口代表、石坂産業株式会社 石坂代表の実体験を基にしたお話は大変興味深く、同じ女性として非常に感銘を受けました。3Kや男性中心という従来のイメージを払拭し、女性ならではの視点を活かした「多様化」や「イノベーション」の重要性を痛感しました。なかでも石坂代表がお話しされていた、「『産廃屋」から『おもてなし経営』への転換」という言葉は、私の胸に深く刻まれています。
私自身を含め、塾生の誰もが日常業務の電話やメールに追われながらの講義参加でした。休憩時間でさえ大半の者が連絡対応に奔走する状況でしたが、それでも出席率は非常に高く、最終的には24名もの方が優秀賞(皆勤賞)に選出され、そして、最終的には59名が卒塾の日を迎えることができました。
毎回の講義レポート提出や事前の課題提出など、苦労した場面も多々ありましたが、振り返ってみればあっという間の8カ月間でした。全国から多様な背景を持って集まった仲間たちと、これまでのように毎月顔を合わせることは難しくなるかもしれません。しかし、ここで築いた人脈やネットワークは一生の財産であり、共に過ごした日々は極めて密度の濃い時間となりました。卒塾式という節目を迎えたその時こそが、改めてこの経営塾に参加して本当によかったと、心から確信した瞬間でした。
21期の仲間たちは、卒塾とともに全国各地の拠点へと戻っていきましたが、今なお連絡を取り合い、交流はますます深まっています。同期はもちろん、OB会で出会った20期以前の方々とも交流の輪が広がり、お酒を酌み交わしたり、弊社の施設見学に来社いただいたりと、地域や期を超えて縦横無尽に広がるこの人脈が、これからどのように発展していくのか、期待に胸を膨らませています。
最後になりますが、産業廃棄物処理事業振興財団の皆様、ならびに講師の先生方には多大なるご指導を賜わり、感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。
21期の仲間、そしてOB会の皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
以上
卒塾式を終えて



