財団通信(ご報告)
【ご報告1】産廃懇話会施設見学会を実施しました。
産廃懇話会では、令和8年9月17日に計11名(財団含む)が参加し、埼玉県三芳町の(株)クマクラ 所沢エコ・プラント、川越市の日本ウエスト関東(株)を見学しました。
参加者は、東武東上線ふじみ野駅からマイクロバスで両施設を訪問し、JR川越駅で解散しました。
各施設の概要は、次のとおりです。
(株)クマクラ 所沢エコ・プラント
同社の所沢エコ・プラントは、1982年に最終処分場としてスタートしましたが、埋立完了後は積替保管施設として活用されています。さらに、2022年には施設の規模を拡大し、全天候型の多品目破砕処理棟を新設。
バリオセパレーターと呼ばれる廃棄物選別機と人海戦術によって、主に建設系廃棄物を高精度で選別し、90%を超える高いリサイクル率を実現しています。
日本ウエスト関東(株)
同社は日本ウエスト(株)のグループ企業の一員として、関東地域を中心に産業廃棄物の適正処理とリサイクル事業を展開しています。とりわけRPF(廃プラスチックや紙くず由来の固形燃料)製造を中核とし、製造された製品は、製紙メーカーやセメントメーカーへ供給されています。
JIS認証の取得に加え、週1回の社内分析や、月1回の第三者機関分析を行うことによって、製造されたRPFの高い品質が保たれているとのことです。
参加された皆様からは、「産業廃棄物でこれだけ大変な選別が行われているのだから、自分の生活におけるごみの分別も見直さなければならないと思った」などの声が聞かれました。
また、昨今リチウムイオン電池による発火が相次いでいることもあり、両工場とも火災対策への質問が多く出ていたことが印象に残りました。
見学の様子
全体写真
【ご報告2】産廃トップマネジメント・ゼミナールが開講しました
〜 “みらい”から逆算する経営を学ぶ〜
令和8年10月2日(金)、産業廃棄物処理業の経営者を対象とした「第1期産業廃棄物処理業トップマネジメント・ゼミナール(産廃トップゼミ)」が開講し、第1回ゼミ(全5回)が開催されました。本ゼミは、経営環境が大きく変化する中で、経営トップ自らが自社の将来像を描き、“みらい”から逆算した意思決定ができる力を養うことを目的として、当財団が今年度新たに創設した少人数制・対話型の実践ゼミです。
開講にあたり、当財団寺田理事長から受講者へ激励の言葉が贈られました。続いて行われた第1回ゼミでは、坂本 光司氏(経営学者・人を大切にする経営学会名誉会長)を講師に迎え、「経営のあり方 ~人を大切にする経営学~」をテーマに講義が行われました。坂本 光司氏は、長年にわたり実施してきた8,500社超の企業調査で得られた知見を基に、「企業経営の目的は業績向上ではなく、関係する人々を幸せにすることにある」と説き、人を大切にする経営の本質について講演されました。
また、講義後のワークショップでは、受講者が事前課題として取り組んだ「会社の偏差値」診断の結果をもとに、それぞれ自社の経営の現状や課題を振り返りました。グループ討議では、他社経営者との対話を通じて、それぞれが大切にしてきた価値観や見落としていた視点について意見交換を行い、自社の強みや課題を改めて見つめ直しました。受講者は、自らの経営のあり方を振り返るとともに、自社のあるべき将来像に向けて、明日から取り組む具体的な行動を宣言し、それぞれの変革への第一歩を踏み出しました。
本年度は全国から12名の経営者が参加し、今後6か月にわたり、人材育成、M&A、AI活用、経営計画策定などをテーマとした講義・ワークショップと現場視察により学びを重ねていきます。知識の習得にとどまらず、経営者自身の意思決定や行動の変化につなげることを重視し、持続的な成長を実現するための実践力が養われることが期待されます。
当財団では、本ゼミを通じて次代を担う経営者の育成と経営者同士のネットワーク形成を支援するとともに、産業廃棄物処理業界の持続的な発展に貢献してまいります。
≪第1期 産業廃棄物処理業トップマネジメント・ゼミナール≫
- 期間:令和8年10月~令和9年3月(全5回)
- 対象:産業廃棄物処理業を営む企業の経営者
- 内容:講義、ワークショップ、現場視察、経営計画策定等
第1回ゼミ・坂本光司氏による講義の様子


