財団業務のご紹介(経営戦略セミナー)
1.はじめに
産業廃棄物処理事業振興財団では、財団の目的の一つである「産業廃棄物処理事業の振興」の一環として、産業廃棄物処分業者等の皆様に対する「経営相談」を2020年(令和2年)4月から、「経営戦略セミナー」を2022年4月から開始しています。いずれも会員制のサポートサービスです。
経営相談は、廃棄物処理法などの法律分野、AI・IoTなどの先進技術分野等幅広い内容の相談に対して、財団が依頼する各分野の専門家がご対応するものです。
一方、経営戦略セミナーは、環境・資源循環分野など第一線で活躍されている学識経験者、経営者等の方々による講演をオンラインで行うものです。
これらの事業のうち経営戦略セミナーの概要をご紹介します。
1.事業開始の背景
当財団では、2019年4月から経営相談会の会員募集を開始しましたが、経営相談会が始まった2020年4月は、ちょうど新型コロナウイルスによる感染症が猛威を振るい始めた頃に当たります。同年1月に我が国最初の感染者が確認されて以降、例えば4月1日の全国の感染者数は266人(厚生労働省データ)に増えていました。4月7日には7都府県を対象に(1回目の)緊急事態宣言が発出され、4月16日には対象が全国に拡大した、という時期です。(その後、1日当たりの感染者数は、時期により、何千人、何万人となり、2022年8月には25~26万人にまで増加することになるので、今から振り返ってみると、この2020年4月ごろの状況は、まだ「序の口」だったともいえるものでしたが。)
このため、相談も、専門家との面談という形式ではなく、オンライン会議のツールを使って行うことが普通になりました。
コロナ禍の前は、当財団の通常の業務においてオンライン会議の実績はなかったのですが、不慣れでも利用し始めると、特に遠隔地の方とのコミュニケーションが効率的に行えることが分かりました。
2021年になっても、新型コロナ感染症がいつ終息するのか全く見通せず、外出の自粛など事業活動が制約される状況の中、当財団では、オンラインによる経営相談会の経験も活かし、オンラインのセミナーを開催すれば、産業廃棄物処分業者等の皆様が必要な知見・情報を比較的容易に提供できるのではないかと考えるようになりました。
こうして、必要な準備を行った上で、2022年4月20日、第1回のセミナーを開催しました。
2.これまでの開催状況
2020年4月から2025年8月までに計44回のセミナーを開催しました。テーマは、脱炭素化の動向、循環経済への取組、DX化の促進、事業承継の実情、補助金の紹介等多岐にわたります。
具体的には、当財団HPをご参照ください。
3.これからの予定
今後、今年度末までの予定は、下表のとおりです。
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開催予定日 |
講義内容/講師 |
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2025年10月29日(水) |
「静脈産業から資源製造業へ 法制度を活かした事業モデル転換戦略」 ・ヴェオリア・ジャパン合同会社 宮川英樹氏 |
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2025年11月26日(水) |
「健康経営 労働安全衛生マネジメントのススメ」 ・株式会社フルカワ商事 寺元果歩氏 ・興徳ホールディングス株式会社 片渕則人氏 |
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2025年12月16日(火) |
「人的資本経営について」 ・コンサルビューション株式会社 高原彦二郎氏 |
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2026年 1月21日(水) |
「資源有効利用促進法やサーキュラーエコノミーに関する最新動向」 ・経済産業省資源循環経済課様 |
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2026年 2月(予定) |
「プラスチックの再生・ケミカルリサイクルの今後の展望」 ・株式会社レゾナック様(予定) |
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2026年 3月(予定) |
施設見学会開催(予定) |
4.視聴方法等
(1)視聴方法
- 経営戦略セミナーは、会員※の方に視聴していただけます。
(※ 経営相談会の会員の方は、追加的な料金なしでご視聴いただけます。) - 月1回程度、オンラインで配信します。
- 過去配信分もアーカイブ視聴可能です(一部の講義を除く)。
(2)会員制
- 会員は、産業廃棄物処理業者、排出事業者、その他産廃関連事業者等の方を対象に募集しています。
- 会費は、年間110,000円(税込)です。
(3)その他
- 施設見学会等、会員交流の機会も企画します。


