2026年秋号表紙

環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書の公表

 環境省は、「令和7年度環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書(2024年調査結果)」を取りまとめ、令和8年6月29日に公表した。
 https://www.env.go.jp/press/109722_00003.html
 その概要は、以下のとおり。

 

1.環境産業の定義

 本報告書では、環境産業は「供給する製品・サービスが、環境保護(Environmental protection)及び資源管理(Resource management)に、直接的又は間接的に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献する産業」と定義。
 具体的には、「環境汚染防止」、「地球温暖化対策」、「廃棄物処理・資源有効活用」及び「自然環境保全」の4つの分野に分けている。

2.国内の市場規模の推計

(1)市場規模の現状及び推移

① 環境産業全体

 国内の環境産業の市場規模推計は、136兆2,251億円、前年比3.0%の増加、2000年比約2.2倍となっている。

図1 国内市場規模の推移(環境産業) 図1 国内市場規模の推移(環境産業)

 

 全産業に占める環境産業の市場規模の割合は、2000年の6.6%から2024年には11.0%まで増加し、環境産業が我が国の経済成長に与える影響は大きくなっている。 

図2 全産業に占める環境産業の割合(環境産業市場規模/全産業産出額) 図2 全産業に占める環境産業の割合(環境産業市場規模/全産業産出額)

 

② 廃棄物処理・資源有効利用分野

 2024年の市場規模 は 65.6兆円、前年に比べて 1.7%増加した。廃棄物処理・リサイクル設備のうち「都市ごみ処理装置」、「事業系廃棄物処理装置」が大きく増加した。

 

図3 国内市場規模の推移(廃棄物処理・資源有効利用分野) 図3 国内市場規模の推移(廃棄物処理・資源有効利用分野)

(2)市場規模の将来推計

 ① 環境産業全体

 国内の市場規模は、2050年にかけて上昇傾向を続け、約157.1兆円まで成長、2024~2050年の年平均成長率(CAGR)は0.5%と推計された。2050年の構成比率は、「廃棄物処理・資源有効利用」分野が51.6%と最も多く、「地球温暖化対策」分野がその後に続いている。

 

図4 国内市場規模の将来推計(環境産業) 図4 国内市場規模の将来推計(環境産業)

 

 ② 廃棄物処理・資源有効利用分野

 廃棄物処理・資源有効利用分野の2050年の市場規模は約81.0兆円となり、2024~50年のCAGRは0.8%となっている。構成比率は、「リフォーム、リペア」が35.7%と最も多く、「リース、レンタル」がその後に続いている。

図5 国内市場規模の将来推計(廃棄物処理・資源有効利用分野) 図5 国内市場規模の将来推計(廃棄物処理・資源有効利用分野)

3.国内の雇用規模の推計

(1)雇用規模

① 環境産業全体

 2024年は全体で約296万人となり、対前年度比では7.0%増加し、2000年 (約200万人)と比較すると約1.5倍となっている。分野別では、「B.地球温暖化対策」分野の伸びが著しく、2000年から2024年にかけて約6.8倍に拡大している。

 全就業者数に占める環境産業の比率は年々増加傾向にあり、2024年には4.4%を占めている。

図6 雇用規模の推移(環境産業) 図6 雇用規模の推移(環境産業)

 

② 廃棄物処理・資源有効利用分野

 2000年以降緩やかに増加を続けてきたが、2007年から2010年まではほぼ横ばいで推移した。

 2013年以降は、雇用規模が大きい「資源、機器の有効利用」の増減に伴い、当該分野の雇用規模も増減を繰り返している。

図7 雇用規模の推移(廃棄物処理・資源有効利用分野) 図7 雇用規模の推移(廃棄物処理・資源有効利用分野)

4.その他

 環境産業に関する情報は、「環境経済情報ポータルサイト」の「環境産業情報(「環境産業の市場規模等調査結果」)に掲載されている。

 http://www.env.go.jp/policy/keizai_portal/B_industry/index.html

 

(参考)上記ポータルサイトには、上記調査報告書の「概要版」と「詳細版」が掲載されている。

〔注〕上掲の各図表は、「環境産業の市場規模・雇用規模等の推計結果の概要について(2024年版)」から転載した。

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